SEを辞めて後悔する5つの理由

転職

「今の仕事を続けるのはしんどい」
「他の職種にチャレンジしたい」

SEとして働いているけれど、このようなことを考えたことはありませんか?

しかし、そのような考えのもと、SEを辞めて異業種へ転職した人の中には、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースも少なくありません。

本記事では、SEを辞めた人たちが後悔してしまう5つの理由やそれの対処法を紹介します。

自分に当てはまるかどうかを見極めながら読むことで、後悔しない選択をするためのヒントがきっと見つかるはずです。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

SEを辞めて後悔する5つの理由

ここでは、SEを辞めた僕が、実際に感じた「後悔の理由」や、周囲でよく聞く失敗談をもとに、代表的な5つの後悔パターンを紹介します。

SEから異業種へ転職では、収入や働き方だけでなく、人間関係や仕事内容など、辞めてから初めて気づくギャップも多く、「思っていたのと違った…」、「SEとして続けていたほうがよかったかも」と後悔をしてしまうこともあるでしょう。

転職前の段階で後悔しやすいポイントを知っておくことで、同じ失敗を避けることができるはずです。自分にも当てはまりそうかを照らし合わせながら確認していきましょう。

収入・待遇が悪くなった

未経験職種への転職は、自分自身が報酬面ではなく自己実現に重きを置いていたり、採用する企業側も、あなたの今後の成長に期待して採用時の給与は低く設定している場合があります。そのため、人によっては前職と比べ収入や制度などの待遇が悪くなることもあるでしょう。

前職のSEで固定残業代があったり、役職やリーダーなどを務めていて各種手当がついていたりした場合、その差はより大きく感じるでしょう。

実際に、僕が実際に未経験職種に転職した際も、SE時代と比べて年収が大きく下がってしまい、一時的にお金のやりくりで苦労しました。

給与面のみに焦点を当てすぎて、それを全面に出した転職・面接での受け答えはよくないものの、しっかりと意識しておきましょう。

スキルが活かせずキャリアに不安

未経験業種への転職では、一時的に活かせるスキルがなくなることがあり、「これまで培ってきたスキルが通用しないのでは、、、」という不安がつきものです。

いったら、違う畑で闘っていくということなので、やることがまるっきり変わってしまえば、今まで身につけてきたスキルや経験が活かせないのは当然のことです。

僕自身も、SEとして培ってきた経験やスキルが他職種でどれほど活かせるのか、正直とても不安でした。ですが、やりたいことのために勇気を出して新しい環境へと飛び込む決意をしました。

実際に働いてみると、同じIT業界ではあったので、要所要所で今までの経験を活かして業務をキャッチアップしていくことができました。

業務内容にやりがいを感じない

転職後は、未経験者としてのキャッチアップ期間が長く、任されるのは定型的な事務やサポートなど単純な業務が中心になりがちです。

そのため、日々の中で達成感や成長実感を得にくく、やりがいを失ったと感じる人も少なくありません。

ですが、定型的な業務や単純作業は、仕事への理解や業務をキャッチアップしていくための重要なステップです。目先のやりがいに目を向けるのではなく、長い目で見た先にあるやりがいに焦点を当てるようにしましょう。

今の業務でも余力があるという人は、自ら積極的に業務をもらいにいくのもオススメです。

職場環境・働き方が合わなかった

新しい職場の雰囲気や働き方の文化が自分に合わず、苦痛に感じることも多いです。

私の場合、業務の進め方や勤務スタイル、意思決定のスピードが遅いなど、様々な理由からモチベーションが低下していました。

今まで自分が当たり前としてきたITスキルや情報セキュリティに対する理解度、価値観などが、職場と大きくズレていて、転職してしばらくの間は一緒に働く仲間のレベル感に合わせたり、新規参画者ながら僕が周囲の人へ教えていく作業にはとても骨が折れました。

会社によって、働き方やレベル感に違いがあることを理解しておくというのは、スキルや給与と同じくらい転職において重要です。

転職を急ぎすぎた

当時の私は、現職への不満ばかりが募り「早く辞めたい」という気持ちが先行していました。その結果、企業研究や条件の比較を十分に行わず、内定が出た最初の会社に飛びついてしまっていました。

入社後、「あれ、思っていた仕事内容と違う…」と気づくことも多く、準備不足を痛感しました。

転職はスピード感も大切ですが、方向性を固めることも同じように大切です。

焦る気持ちをグッとこらえて少し立ち止まり、自分が何を優先したいのかを整理してから動けば、後悔を減らせると身をもって経験しました。

SEを辞めて後悔しないために意識したいこと

転職は人生の大きな節目ですが、勢いだけで動くと後悔につながるリスクが高まります。

私自身も、当時は不満を解消することばかりに気を取られ、本当に実現したい働き方やキャリアの方向性を深く考えていませんでした。

ここからは、私の経験を踏まえつつ、転職前に意識すべきポイントを具体的に紹介します。

転職理由を掘り下げる

転職活動の第一歩は、「なぜ転職したいのか」をできるだけ深く掘り下げることです。

表面的な「給料が低い」「残業が多い」だけでは、選考時の説得力に欠け、ミスマッチ転職の原因にもなります。

僕自身、最初は「今の職場が嫌だから」という曖昧な理由しかなく、求人も給与だけしか見ていませんでした。しかし、なぜ嫌なのか、どうなりたいのかを書き出すうちに、「自分は人のためになることをしたい」「自分が携わる意味のあることをしたい」という本音が見えてきました。

こうして見つかった軸は、求人選びではブレがなくなりましたし、面接での受け答えでは説得力のある会話をすることができました。

「自己分析」というと堅苦しく感じるかもしれませんが、最初は感情的な不満を書き出すだけで構いません。そのうえで、「なぜそう感じるのか?」を自問自答していくと、本当に大切にしたい価値観が見えてきます。そして、なぜその考えや思いを抱いているのかを自問自答していきましょう。

これによって、転職で実現したいことが見えてきます。さらにはフリーランスという働き方の方が自分には合っているのかもと気づくこともできるでしょう。

「なぜ?」という問いを投げられなくなるまで深掘りしていくことが、後悔しない転職の実現するための土台となります。

SEからフリーランスを目指す流れや、オススメのフリーランスエージェントについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

後悔しないキャリア選択のために、まずは「自分はなぜ転職したいのか」を丁寧に掘り下げてみましょう。

「転職しない選択肢」も検討する

SEとしてのキャリアに不満を感じたとき、「辞める」以外の解決策を探ることも大切です。

例えば、社内で希望する分野の案件に手をあげたり、外部研修や資格取得を通じて新しいスキルを磨くなど、自分の立ち位置を変える方法があります。

私は、システム開発をやっていきたくSEとしてのキャリアをスタートしたものの、最初にアサインされたのは運用保守の案件でした。ですが、月1の上司との1on1ミーティングで開発案件をやりたい旨を伝えたところ、希望する開発案件へと移動することができました。

環境が変わり、やりたいことができるようになったことで、仕事へのモチベーションが高まりました。

転職はいつでもできますが、今いる会社へはすぐには戻ることはできません。

転職のみが唯一の選択肢と決めつけずに、「辞める前に試せることはないか?」と一度立ち止まって考え、後悔のリスクを減らしましょう。

実際にSEを辞めた僕の経験談

転職は自分の思い通りにいかないことも多く、転職活動をする中でも、迷いや失敗、後悔や様々な葛藤に直面するものです。

ここからは、僕がなぜSEを辞めようと思ったのか、転職活動で感じた壁、新しい職場で直面した現実など、実体験だからこそお伝えできるリアルな部分をお伝えします。

これから転職を考える方の判断材料になればと思います。

辞めたきっかけ

僕がSEを辞めた一番の理由は、「自分の介在価値を見出せなかった」ことです。

客先常駐の案件しかなく、業務内容は常駐先の指示通りに手を動かすだけ。いわば単なる作業者のような立場で、コーディングスキルさえあれば、誰でも務まる業務でした。

そんな環境で働き続けるうちに、「自分がここにいる意味はあるのか?」という疑問が強くなり、退職を決意しました。

辞めて後悔したこと

SEを辞めてから身をもって感じた後悔は2つあります。

1つ目は、「安定」という見えにくい価値の大きさです。
給料は決して高くはなかったものの、毎月安定した収入があったり、ボーナスや臨時賞与があるという環境は、大きな安心材料となっていました。

2つ目は、今ごろは役職に就けていたかもしれないという後悔です。
同期や友達は昇給したり出世して役職者となっている人も多い中、自分だけが役職もなく、今までのキャリアをリセットし1からのスタートになりました。

正直これが1番辛かったです。

今でも日々、友達を見てもそこの差は大きく開いていると実感します。

当時は目の前の不満に目を奪われていましたが、振り返ると「長期的なキャリアの見通し」ももっと考えるべきだったと痛感しています。

後悔を乗り越えられた方法

転職直後は「やっぱりSEに戻ったほうがよかったかも…」と悩む日も多かったです。

ですが、時間をかけて自分なりに工夫することで、少しずつその気持ちを和らげられました。

特に効果的だったのは、「転職で得たもの」に意識を向けることです。

例えば、残業が減ってプライベートの時間が増えたこと、新しい業界で知識や人脈が広がったことなど、小さなメリットや実現できたことを書き出してみました。

また、元SEのスキルを活かせる場面を探して積極的に提案していくことで、「やっぱり自分は役に立てている」という実感も持てました。

こうした積み重ねによって、後悔よりも「この選択も悪くなかった」、「この選択を正解にしていこう」と思えるようになっていきました。

まとめ|SEを辞める前に慎重な判断を

SEを辞めて後悔する人の多くは、転職前の判断材料が不足していたことが原因です。

焦って辞めてしまうと「こんなはずじゃなかった」と感じやすいので、まずは自分の価値観や働き方の軸を整理することが大切です。冷静に状況を見直し、自分にとって納得できる判断をしていきましょう。

さらに転職を検討している方は、「SEの転職は何から始めればいい?未経験者でも迷わないステップを解説」で具体的な進め方をチェックしてみてください。同じSEならではの不満や課題を整理しやすくなります。

しっかりと準備をして、不安を減らし後悔の少ない一歩を踏み出してください!

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